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■シミュレーションゲーム専門誌■【Command Magazine(コマンドマガジン) 】「コマンドマガジン第33号」コマンドマガジン第33号

 

発売日:2000年6月20日

価 格:3,780円

 

■コマンドマガジンWEBサイト─在庫なし

◆付録ゲーム

 

■The Russian Campaign2(ジョン・エドワーズ)

■掲載記事

 

ドイツ装甲軍団、東へ/迫りくる戦火(次のインド・パキスタン戦争を予測する)/ボロジノの戦い/ニェメン河を渡って狼の巣へ(『ロシアン・キャンペーン2』リプレイ)/90年代の東部戦線ゲームを総括する/総力戦はこう戦え/新作ゲーム情報/ドリームキャストで大戦略 他

■エラッタ/Q&A

【OBチャート】

ソ連軍初期配置部隊のうち、第22軍(KALININ)、第21軍(TULA)が欠落していました。またドイツ軍第54軍団の戦闘力は、ユニットの数値が正解です。第34号で、正しいOBチャートを用意いたしますので、それまでは不自由をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

以下のデータをダウンロードして、お手持ちのプリンタで出力して、お使いしていただくこともできます(データ形式=PDF。閲覧にはAdobe社のAcrobat Readerを先にインストールしておく必要があります/無料)。下記データは、それぞれ1.3MB程度の容量があります。

 

ドイツ軍戦闘序列

ソ連軍戦闘序列

Q:3.4 北方、中央、南方軍集団所属ユニットは、旧ルールではそれぞれバルト、西部、キエフ軍管区所属ユニットを攻撃するかどうかは任意でしたが、新ルールではマストに変更されました。これによりN所属の歩兵を第1ターンにケーニヒスベルグ(0823)からヘルシンキ(0214)へ海輸したり、W軍管区に自動的戦闘勝利(AV)で穴を開け、C所属のPzをW軍管区所属ユニットと交戦させずに進出させヴィテブスク(1215)やドニエプル川(1516、1616)へ到達させるなどのトリッキーなプレイが禁止されたと解釈して宜しいのでしょうか?

 

A:まず重要な誤訳指摘から、「中央軍集団だけは(従来通り)任意攻撃です」。(日本版コマンド誌33号本誌内22ページ右上「基礎知識(3)英文参照」)。海輸については、AH版には〔10.9〕という項目で第1ターンに海輸は行なえないと明記されていましたが、Jedko版にはこの項目自体がありません。従って、逆にAH版では行なえなかった第1ターンの海輸が、攻撃任意の中央軍集団のユニットならば可能となったと考えていいかもしれません。(北方軍集団はルール通り、なかば攻撃強制なのでケーニヒスベルグ配置は許されないでしょう)。また「トリッキーなプレイ」に関しては、中央軍集団だけは原文ルールからして「メイ・オンリー・アタック」なので、未だ有効な戦術となります。ただ、Jedko版では自動的勝利が緩いので、あまりトリッキーな手を使うとゲームバランスの崩壊を招く恐れがあるとだけ申し上げておきます。

Q:(前Q&Aの続き)ただし、1021にW所属ユニットがいて、B所属ユニットが0820にいるが0620、0720、0921におらず、第1ターン第1インパルスにN軍集団が攻撃可能なヘクスが1ヘクスしかなく、0721と0821からしか攻撃できない場合は、N所属の8ユニット中6ユニットのみが戦闘に参加し、残り2ユニットは遊兵としてもルール違反にはならないですね?(この配置は私がソ連軍担当の時よくやる配置ですので)

 

A:これはリプレイ記事内のセットアップ写真からしてそうなっています。ですからリプレイ記事内のセットアップ・ルール説明の中に「(可能な限り)攻撃を強制されるため」と記載しておいたのですが、この部分は削られてしまったようです。従って物理的に接敵不能なユニットが発生するのは間違いありません。ただし余ったからといって、自由配置可能というわけではなく、あくまで攻撃している自軍ユニットに隣接させて移動を終える等、制限を活かした形での解釈をしていただきたいと思います。

Q:(3.4)1ターンの独軍の都市攻撃不可の制限は小都市も含むのですか?

 

A:逆説的説明で申し訳ありませんが、〔28.2〕の記述により第1ターン第1インパルスに攻撃できないのは、大都市(接敵される可能性があるのはリガ、ミンスク、キエフ、オデッサ)だけです。小都市は含みません。カウナスやリボフといった小都市が攻められないなんてあり得ません。

Q:8.3 2〜3行目は意味不明で、旧ルールの8.3を読んでやっと意味がわかりました。「他のユニット〜隣接して」の部分を「そのユニットに他のユニットがスタックして」に置き換えたほうが意味が明確になります。

 

A:上記の解釈ももちろんOKですが、原文ルールとしては「支配地域を及ぼしているその敵に、他の友軍ユニットが隣接して戦闘に加わることは可能です」とすべきでしょう。ちなみにAH版和訳ルールでは、「他の友軍ユニットがそのユニットを助けて戦闘比を有利にするために新たにその敵ユニットと隣接するのは無論構わない(また、さらにスタック制限内で、その敵の支配地域内のユニットの上に他の友軍ユニットをスタックさせても構わない)」というふうに、直訳ではなく噛み砕いた意訳を行なって、理解を助けています。

Q:8.4 「〜しかし」と「一度〜」の間に「第1インパルス移動時には」を挿入しないと8.3と矛盾します。

 

A:これは、解釈としてはその通りでしょう。ただ英文ルールにはそこまで親切に記載されていません。ホビージャパン版和訳では、意訳によってこの「第1インパルス移動時には」記載を追加しています。

Q:10.1 「陸上移動後、同一インパルス中に海上移動」は、旧ルールでは禁止されていますが新ルールでは明確には禁止されていません。できるのですか?

 

A:これも原文には記載がないことですが、「逆もまた同なり」という古法に従って、同一インパルスにおける「海輸後の移動が禁止」ならば「移動後の海輸もまた禁止」と解釈すべきでしょう。そうしなければ、自動的勝利(または無血−通過−占領)でオデッサに入ったユニットが、そのまま(上陸作戦という名の)海輸で、ロストフ無血上陸なんて事になってしまいます。

Q:10.3 1〜2行目の書き方は誤解を招きます。10.8一行目が優先するのはわかりますが、これだと同一ターンの第1、2インパルスに連続して海上移動が可能なように受け取れます。

 

A:これはご指摘の通りです。「各ターンに1つずつ、いずれかのインパルスにおいて〜」と言い直したほうが通りがいいでしょう。

Q:11.1 司令部が地形の影響を受けることに変更され、これによりCまたはS軍集団司令部によるプリピャチ沼沢地大突破が不可能になりましたが、では司令部は移動ルールに関してどの兵種扱いなのでしょうか?(歩兵か山岳兵か装甲か)

 

A:移動する地形に合せて、最も移動効率の良い兵科と見なして移動させてよいと解釈しました。従って実質的に地形の影響を受けるのは、湿地だけとなります。

Q:11.2 ヒトラー&スターリンは移動に関して山岳兵扱いですが、そうすると移動力は8/2(第1、2インパルスそれぞれで移動可能)ですか?

 

A:原則的にご指摘の通りですが、もしかしたらヒトラーは第2移動可能でも、スターリンは親衛じゃないので第2移動不可なのかも知れません。ただ、ライセンス版では第2移動可能カラーバンドがついていないので、ヒトラースターリンともに第2移動不可としてもいいかも知れません。ちなみにリプレイでは、移動力は8/2(第1、2インパルスそれぞれで移動可能)としてプレイしています。

Q:14.2 渡河戦の例が書いてありますが「下図」が抜け落ちています。

 

A:ご指摘の通りです。

Q:17.3 都市の支配のルールは、その記載どおりに解釈して、AH版とは違って、そのZOC内に収めただけでは、都市を支配した(すなわち自軍支配下とすること)とは見なされないのですか? また鉄道の支配も都市の支配と同様に考えていいのですか?

 

A:和訳ルールの訳し漏れです。英文では和訳ルールの2つの条件に追加して、以下のルールがあります。it or have it in his ZOC.(そのZOC内に収めただけでも、都市を支配した=即ち自軍支配下とすることとなる/訳注:もちろん敵ZOCが及んでいたり、敵ユニットが存在する都市は不可)鉄道に関しては、AH版(英文ルール8ページ左下図)ルールには、鉄道支配について明確な図例まで載っていましたが、Jedko版にはありません。もちろん解釈としてはAH版の従来通りの解釈でいいと思うのですが、こればかりはJedko版の原文ルールにないので何とも言えません。

Q:19.0 ドイツ軍ZOCでもパルチザンは配置可能なのでしょうか?(ただし次の戦闘フェイズで消滅する)

 

A:原文を読めばその通りの解釈が成り立ちますが、AH版同様、除去される条件下での配置(即ち、ドイツ軍ユニットに隣接したり、SSユニットから5ヘクス以内に配置したり)は不可とするほうが良いでしょう。

Q:20.7 ワルシャワ守備隊ルールから第4SSの登場が抜け落ちています。

 

A:ご指摘の通り、訳し漏れです。原文は 4th SS & HG です。

Q:26.0 ロシア軍砲撃マーカーは、1943年の好天ターンに1回ずつ使用可能なのか? それとも1943年のどこかの好天ターンに1回だけ使用可能なのか?

 

A:後者です。なお44年と45年には、どこかの好天ターンに同時に2回まとめて使用して構いませんし、異なる好天ターンに1回ずつ使用しても構いません。

Q:退却に関するルールで、敵支配地域、マップ外、海上(湖)ヘクスサイド越しにしか退却できないユニットは除去されるとありますが、イメージ的には降伏するような気がします。これはルールブックの通りで良いのでしょうか? 同様に、退却先でスタック制限を超過したユニットの処理も、除去で良いのでしょうか?

 

A:ルールブック通り、「除去」として扱います。

Q:兵科と戦闘力・移動力しか書いていないユニットは何に使うのですか?  

 

A:これが、残余部隊ユニットです。ルール25.1にある通り、ソ連軍親衛隊、ドイツ軍SSのユニットがEX、D1、DEの結果により除去された場合、退却が可能な時は2ヘクス退却した後、残余部隊として残ります。

Q:ルール21-4の「ドイツ空軍地上部隊」とは、どのユニットですか?

 

A:第3降下猟兵軍団(水色のユニット)です。