付録ゲームは2 in 1
日独本土決戦　西と東の末期戦

 

第二次世界大戦末──。

 

ドイツは東西から連合軍の挟撃を受け、日本はアメリカとの来るべき本土決戦に向けて勝ち目のない迎撃計画の準備に東奔西走していた。

 

対戦相手の側の敵戦線を互いに受け持つ独特のシステムで驚きを持って迎えられたSPIの『Battle for Germany』。80年代にタクテクス誌の付録となったことで日本でも人気を博した本作の、Decision Gamesから発売されたセカンドエディションが、コンポーネントも新たに日本版で復活。

 

一人のプレイヤーはドイツの東側で西側連合軍と戦いつつソ連で西側のドイツを叩き、もう一人は西側連合軍でドイツの東側を叩きつつドイツの西側でソ連に抵抗する。方向性の違う二つの軍を同時に操ることで、末期戦の攻守のおもしろさを一度に楽しめるゲームです。

 

そして、そのシステムを用いた東の末期戦ゲームとして、新たに登場するのが『Race to Tokyo』です。太平洋戦争末期、本土決戦に備える日本に対し、米軍が計画したダウンフォール作戦。その最終プランである関東侵攻──コロネット作戦の可能性をシミュレートする仮想戦ゲームです。プレイヤーは九十九里浜上陸の米第1軍と相模湾上陸の第8軍を指揮し、互いに他方の戦線の日本軍をも受け持ちつつ、帝都占領を競います。

 

意外なしぶとさを見せる日本軍と、物量に任せた米軍が関東を焦土に変える。本土決戦という選択は、日本にどのような終局を与えるのか。

 

今号も、100号突破記念として、総合カタログ（ウォーゲーム日本史第1号から12号まで）が付録。全作品の情報だけではなく、これまでに発表された正誤表も網羅した便利帳としてもご利用いただけます。

◇ 本誌／74ページ（カラー16ページ）

◇ ルールブック／2冊（各8ページ）

◇ マップ／A2判 2枚

◇ カウンターシート／1枚（12.5mm角）

◇ 100号記念カタログ

■特集：日独本土決戦

●末期戦に魅せられて （野上 靖）

●総統の大地、滅ぶ （野上 靖）

●総統が奇跡を起こされた!? （山内克介）

●西部戦線の失われた勝利を求めて-Lost Victory in the West- （山内克介）

●苦難の果ての到達点 （野上 靖）

●総統の黄昏　-Fukrerdammerung- （野上 靖）

●従容として皇土の人柱たれ （向田 覚）

 

■デザイナーズノート

●Race to Tokyoデザイナーズ・ノート （ドナルド・ブース） ※リンク先はPDF（サイズ：642KB）です。

 

■イントロリプレイ

●帝都「対戦」 （澤村 勇）

 

■歴史関連記事

●奇跡なき戦場へ 1945年のドイツ国防軍 （大木 毅）

●本土決戦 （瀬戸利春）

 

■コラム

●末期戦狂想曲 （大久保城治）

●『Race to Tokyo』こぼればなし　ボブ・フェラーの戦争 （桂 令夫）

●作戦術入門 （田村尚也）

 

■ゲームレビュー

●たまには一人で独ソ戦 （山内克介）

●戦国時代の1人プレイ専用ボードゲーム （澤村 勇）

●アメリカ独立戦争 （桂 令夫）

 

■新連載

●To the Cold War Age Beyond：冷戦のむこうに （篠原史也）

 

■How to Play 海外ゲーム

●Field Commander: Napoleon （鈴木拓也）

 

■連載＆不定期連載

●New Comers

●復活！ 男泣き戦争映画塾 （山内克介）

●ユニットよもやま物語 （生駒望人）

●ゲームから本へ、本からゲームへ （桂令夫）

●野獣げぇまぁ拡大版 （徳岡正肇）

●魁！ コマンド士官学校 （大久保城治）

●日本の戦歴2 （堀場 亙）

●地中海戦史 （八木田和男）

●ゲーム通信（BOARDWALK） （斉藤洋一）

●ゲーム・ルールQ＆A／SPECIAL REPORT

●ウォーゲーム日本史出張所 （池田康隆／篠原知子）

●空想科学盤上遊戯の世界 （いしだ たかし）

●ええゲーム発掘隊 （じんぼ ただとし）