スターリングラード戦以降、勢いづくソ連軍の猛攻を抑えきることはできず、ドイツ軍は後退を余儀なくされていた。天然の要害であるドニエプル川を利用した防衛線を展開するも、物量にものを言わせた強行渡河によって橋頭堡を築かれてしまう。
そんな中、スターリンはロシア革命記念日である11月7日までのキエフ解放を命令する。同地を守るのは歴戦の猛将ヘルマン・ホート上級大将率いる第4装甲軍。弱体化しているとはいえ、まだまだその力は侮れない。これに対してソ連軍第1ウクライナ方面軍司令官ヴァトゥーチンは、必勝の策を以てキエフに挑戦する。
【付録ゲーム】
『勝利の帰還 TRIUMPHANT RETURN』
-The Soviet Liberation of Kiev, November 1943-
((ゲームデザイン:ジョン・デッシュ)
『勝利の帰還』は、1943年11月から12月にかけて発生したキエフ周辺での戦闘を扱った対戦型のシミュレーションゲームです。一人がドイツ軍を、もう一人がソ連軍を担当しますが、一人でもプレイ可能です。ドイツ側はドイツ第4装甲軍の部隊を、ソ連側はソ連軍第1ウクライナ方面軍を担当します。
本作は、1ターンが実際の3〜7日間を表しており、各ゲームターン中にプレイヤーは自軍ユニットの移動や戦闘を行います。移動は通常の移動フェイズだけでなく予備移動フェイズが存在し、戦闘も通常戦闘及び予備戦闘(それに付随する戦車戦)が行われます。予備の移動・戦闘が組み込まれていることで攻勢においては波状攻撃が、防御においては機動的な対応が行えるシステムになっています。
ソ連側はキエフを完全に保持し、さらに多くの勝利条件都市を占領することを目指さなければなりません。ドイツ側はソ連側の目的を妨害し、機会があればキエフ奪還を目指します。また、どちらの陣営も可能な限り相手に最大限の損害を与えられるようにしなければなりません。
ゲームスケール
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1ヘクス=7km
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1ユニット=大隊、連隊、戦闘団、旅団、師団、軍団
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=300分程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒216個 (15mm角)
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マップ1枚 (A1判1枚)
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ルールブック1冊(20頁)
ゲーム情報
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ルール難度:低い
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ソリテア性:非常に高い
CONTENTS
本誌68ページ(フルカラー)
■特集
- ●戦車の花道 最終章:鋼鉄の墓標(岩永秀明)
- ●歴史記事: 回復した巨人 キエフ解放1943年(大木毅)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 三国戦記
■READ & PLAY
- ●俺たちのシモニッチを信じろ!(山内克介)
- ●アッツ島に奇跡は起こるか(堀場亙)
- ●尊氏vs.直義(じんぼただとし)
- ●ヘルマン城から王の都へ(山内克介)
- ●UNDAUNTED ―NORMANDY―(諸岡幸治)
■SCENARIO
■新連載
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂令夫)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS
DOWNLOAD
オリジナル版マップレイヤー(ファイル形式: pdf、サイズ:5MB)
[2020.02.20 UPDATE!!]