コマンドマガジン第60号
発売日:2004年12月20日
価 格:3,780円
【付録ゲーム】
ウクライナ 43 (マーク・シモニッチ)
◆付録ゲーム『ウクライナ 43』(A1拡大/フルマップ)
◆ハリコフ周辺
●ゲーム概要
1943年8月3日、ソ連軍は要衝ハリコフの街に向けて攻勢を発動し、ドイツ軍の防御陣地に殺到した。ルミャンツェフ攻勢作戦である。
クルスクの戦いでソ連軍に大打撃を与えたと信じていたドイツ軍は、これほど早期の反攻を予想しておらず、火消し役の装甲部隊は戦線南方に送られていた……戦線崩壊の危機にマンシュタイン将軍はドニエプル川への撤退を決意した。
コマンド第60号付録『ウクライナ'43』は、クルスク戦直後の8月3日からドニエプル川をめぐって激戦が繰り広げられた11月中旬までの3ヶ月間を再現した2人用の作戦級ゲームである。一時はライセンス化は不可能とまで言われていたゲームが、遂に本誌付録となって登場。ドイツ南方軍集団はソ連軍のドニエプル渡河を阻止することができるのだろうか?
誌面でも『ウクライナ'43』のプレイに役立つ企画が満載。ゲーム序盤の作戦方針や、終盤、ドニエプル川の渡河をめぐる展開などを解説しています。
本誌ライセンス版の特徴として、オリジナルに見られたいくつかのカウンターのミスを全面刷新し、発売以降公表された明確化やエラッタはもちろん、中盤以降の展開で重要になるいくつかのルールについてもデザイナーのシモニッチ氏に直接確認して、日本語版に盛り込んでいます。また、オリジナルでは、フルサイズ1枚+1/4サイズというマップ構成でしたが、ライセンス版ではサイズを変えることなく、マップを原紙から1枚取りしています。プレイ中につなぎ目のズレを心配する必要はありません。これにより、プレイアビリティは格段に向上していますので、作戦級ゲームの最高峰と言われる本作を存分にお楽しみ下さい。
■掲載記事
●巻頭リプレイ「ウクライナ黙示録」
※中盤から最終ターンまでの展開を中心に
●ヒストリカルノート
「1943年夏:ドイツ南方軍集団の戦い」
「幻の総力戦体制」
●ウクライナ'43:徹底作戦研究
●コマンドマガジン全60巻&ゲーム別総合インデックス
●装甲擲弾兵とわたし:シナリオ7「赤い悪魔―アルンエム」
●新連載〈日本の戦歴:陸軍編〉:「日清戦争―成歓の戦い」
●ゲーマーいちねんせい日記:『信長公記(DC#3)』
●東部戦線スポーツ号外「紫藤!貴様はオレ並みだ!」
●『Pax Britannica』大会レポ
など
◆付録ゲーム『ウクライナ 43』について
コマンド第60号でライセンスされた『Ukraine'43』について、99年に発売されたGMT社のオリジナル商品と異なる部分、あるいは明確化された部分は、全てシモニッチ氏本人に確認した上での変更点です。
アメリカのシミュレーションゲーム総合掲示板ConSimなどでシモニッチ氏本人やディベロップ陣が回答している内容と異なるとのご指摘をいくつかいただいておりますが、あくまでもGMT社オフィシャルの明確化とデザイナー本人の指示に基づいて日本語化した部分ですので、編集部としては、ConSimで開陳されている解釈について、それをプレイに盛り込むかどうかの判断はプレイヤー間の同意にゆだねるものとします。