1939年の春から夏にかけて、満州と外蒙古の国境地帯で繰り広げられた激突──「ノモンハン事件」は、日本軍の敗北として長く歴史に刻まれてきた。だがしかし、戦後50年を経て公開された資料により、その戦いはソ連にとっても決して楽な勝利ではなかったことが明らかになってきた。
『ノモンハン1939』と東部戦線ヴァリアント『ノモンハン事件』二つのゲームでノモンハン事件を再現。特集では、ヒストリカルノート(翻訳記事)の他、両軍兵器解説、付録ゲームの作戦指南他、ノモンハン戦でその頭角をあらわにしたジューコフの人物像に迫ります。
【付録ゲーム1】作戦級ゲーム
『ノモンハン1939』 (中黒靖)
作戦級ゲーム『ノモンハン1939』は7月から8月にかけて行われた日本軍による第二次ノモンハン作戦がテーマです。
速戦即決が勝利をもたらすと疑わない日本軍は、ハルハ河の両岸に部隊を展開してソ連軍を合撃する作戦を実行。しかし、ソ連軍の抵抗は日本軍の計画を狂わせます。機甲戦術で先を行くソ連軍に対し、日本軍はどれだけ奮戦できるでしょうか? 日本軍はハルハ河の西と東とで異なる作戦指針が求められます。
【付録ゲーム2】作戦・戦術級ゲーム
東部戦線ヴァリアント 『ノモンハン事件』 (堀場亙)
東部戦線ヴァリアントは、コマンド・ザ・ベスト『東部戦線』にノモンハン戦で活躍したソ連軍戦車や装甲車と、日本軍ユニットを新たに追加します。
ノモンハンが舞台の2本のシナリオと専用マップが用意されています。
COMPONENT
◇ 本誌80ページ | ◇ ルールブック 2冊(12+4ページ) | ◇ A2判マップ 2枚 |
◇ カウンターシート 1枚(15mm角) | ◇ シナリオ・カード 1枚 |
※東部戦線ヴァリアント『ノモンハン事件』をプレイするには『東部戦線』本体が必要です。
【訂正&お詫び】
『ノモンハン事件』のテストプレイに協力をいただいた望月 学様のクレジットを誤って『ノモンハン1939』に記載いたしました。訂正してお詫び申し上げます。
CONTENTS
■特集:ノモンハン事件
●カバーストーリー:関東軍、かく戦えり (翻訳記事)
●はじめての人のための『ノモンハン1939』作戦指南:肝心なのはバランス (大久保城治)
●関連ゲーム記事
○『Red Sun/Red Star』 (堀場 亙)
○『Zhukov's First Victory』 (堀場 亙)
○『Khalkhin-Gol』 (堀場 亙)
○『九七式中戦車』 (高原武志)
●ノモンハン事件 両軍兵器解説 (東部戦線ヴァリアント:ユニット紹介) (堀場 亙)
●歴史記事:ノモンハンのジューコフ (大木 毅)
■SPOT
●レビュー:サウンド・オブ・スターリングラード (西新宿鮫)
■GAME REVIEW
●『Ardennes'44』 (松谷健三)
●『BATAAN!』 (山内克介)
■連載&不定期連載
●WarGame Magazine News
○『オペレーション・オリンピック』&『オペレーション・コロネット』 (World at War 第27号)
○『トブルク:オペレーション・クルセイダー』 (Strategy & Tactics 第278号)
○『タイコンデロガ:ジョージ湖の戦い』 (Strategy & Tactics 第277号) (笹河征次)
●復活! 男泣き戦争映画塾 (山内克介)
●ユニットよもやま物語 (生駒望人)
●魁! コマンド士官学校 (大久保城治)
●メーカー名略号/兵科記号
●ゲームから本へ、本からゲームへ (桂令夫)
●日本の戦歴2 (堀場 亙)
●地中海戦史 (八木田和男)
●野獣げぇまぁ拡大版 (徳岡正肇)
●ウォーゲーム日本史出張所 (芝村裕吏/篠原知子)
●冷戦の向こうに (篠原史也)「最終回」
●空想科学盤上遊戯の世界 (いしだたかし)
●ゲーム通信 (BOARDWALK/斉藤洋一)
●ゲーム・ルールQ&A
●New Comers & Pick Up