1914年のヨーロッパは、これから黄金期に入ろうとしていたところだった。その4年後、ヨーロッパは破滅の淵にあった──多くの若者が戦争で命を落とし、経済は崩壊寸前、何世紀も続いた君主制は倒れ、社会的あるいは政治的な動揺が人々の間に広がった。
第一次世界大戦は20世紀最大の政治的、社会的、そして軍事的激変であり、その後のイデオロギーの対立構造を導く戦争だったのだ。
【付録ゲーム】
『World War I』
(ジョセフ・ミランダ)
『World War I』は2015年にDecision Games社が刊行したStrategy & Tactics第294号に掲載されたゲームの完全日本語版になります。SPI社から発売されたジェームズ・ダニガン氏の制作による名作ゲーム『World War I』をジョセフ・ミランダ氏がリメイクしています。
ダニガン版のゲームに中東戦域が新たに追加されフルマップになった本作は、第一次世界大戦をよりマクロな視点で捉えられる他、自由度の高い戦略級ゲームとなりました。また英語版で発見されたエラッタは全て反映されている他、日本語版製作時に明確化やヴァリアントルールの追加が施されています。
本誌ではオリジナル発売時にStratrgy & Tactics本誌に掲載されたヒストリカルノートの日本語版を収録しており、第一次世界大戦をゲームと歴史記事で眺めることができる1冊となっています。
ゲームスケール
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1ターン=半年
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1ヘクス=ヨーロッパ:36マイル、中東:48マイル
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1ユニット=軍、軍団
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=3〜5時間
内容物(雑誌除く)
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駒240個 (13.5mm角)
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マップ1枚 (A1判)
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ルールブック1冊(24頁)
CONTENTS
本誌 84ページ(フルカラー)
■特集
- ● World War I
- ● 【リプレイ】前方への飛翔(山内克介)
- ● 突破ミュラーの砲兵戦術(大木毅)
- ● 第一次大戦こぼればなし(桂令夫)
■NEXT ISSUE
- ● 次号予告 ローズ・トゥ・モスクワ
■READ & PLAY
- ● パリか、それとも海峡か(鹿内靖)
- ● そこにアルデンヌはあるのか?(岩永秀明)
- ● ゲーベン地中海を征く(千波躍人)
- ● 太平洋の彼方へ〈中編〉(岩永秀明)
- ● NO RETREAR4 !(諸岡幸治)
■SCENARIO
- ● IBS3追加シナリオ
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●ゲームから本へ 本からゲームへ(桂令夫)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語 (文/生駒望人 イラスト/速水螺旋人)
- ●忘却の戦史(堀場亙)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
■NEW COMERS
●新作ゲーム情報