1941年6月22日、300万人にも及ぶ大兵力をもってソ連領に突如としてなだれ込んだドイツ軍。「バルバロッサ作戦」と呼ばれる枢軸軍の東部戦線における長く辛い戦いの始まりであった。ミンスクやスモレンスクという主要な都市を制圧し続けるドイツ軍は、ソ連軍の戦線を突破して一路モスクワを目指して進撃を続けていた。祖国防衛のために立ち上がったソ連軍はドイツ軍の奇襲攻撃の後立て直しを図り、ドイツ軍の予想を上回る抵抗を続けることになる……。
【付録ゲーム】
『バトル・フォー・ロシア』(タイボンバ)
『バトル・フォー・ロシア』は第二次世界大戦欧州戦域の東部戦線最初の6カ月間を扱った、低難易度の2人用ゲームです。1人のプレイヤーは同時に枢軸軍(ドイツ軍及びルーマニア軍)とソ連軍の両方を指揮します。具体的には、1人のプレイヤーが「枢軸軍北部戦区」と「ソ連軍南部戦区」を、別の1人のプレイヤーが「枢軸軍南部戦区」と「ソ連軍北部戦区」となるわけです。
枢軸軍指揮官としては、相手の枢軸軍指揮官より勝利に貢献することを目指します。その過程で、相手より多くのソ連軍部隊を撃破する必要があります。同時にソ連軍部隊も指揮することになりますが、相手が指揮する枢軸軍部隊の前進を妨害できれば、自軍の勝利がそれだけ近づくことになるわけです。
本誌では、『バトル・フォー・ロシア』のゲームデザイナー、タイ・ボンバ氏による「バルバロッサ作戦におけるドイツ軍の計画に対する評価」と題し、デザイナー視点によるバルバロッサ作戦の考察を掲載の他、大木毅氏によるバルバロッサ作戦成立における歴史記事など充実記事が満載です。
ゲームスケール
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1ターン=1週間〜1ヶ月
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1ヘクス=約90km
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1ユニット=軍団
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=180分程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒176個 (15mm角)
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マップ1枚(A1判)
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ルールブック1冊(16頁)
CONTENTS
本誌 76ページ(フルカラー)
■特集
- ● 高慢と誤算 バルバロッサ作戦の成立 (大木毅)
- ● バトル・フォー・ロシア』チュートリアルプレイ 我が敵は内にあり
- ● 『Battle for Germany』の系譜(山内克介)
- ● バルバロッサ作戦におけるドイツ軍の計画に対する評価(タイ・ボンバ)
■NEXT ISSUE
- ● 次号予告 フランス'40 ダイナモ作戦
■READ & PLAY
- ● 爆縮のバルバロッサ(岩永秀明)
- ● マンシュタインの切り札 正誤表/Q&Aと明確化
- ● サンダーバード are GO!(樽井英晃/神保忠俊)
- ● 各々方、オルグン攻囲戦である!(岩永秀明)
- ● 1866(諸岡幸治)
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ● ゲームから本へ 本からゲームへ(桂令夫)
- ● 復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ● ユニットよもやま物語(文/生駒望人 イラスト/速水螺旋人)
- ● 野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ● 忘却の戦史(堀場亙)
■NEW COMERS
●新作ゲーム情報
訂正
図表内の「艦種」について翻訳されていない艦種名は以下のとおりです。
Mine Warfare:機雷敷設艦
Coastal Defense Ships:海防戦艦
Gunboats:砲艦
Patrol Boats:哨戒艇
Sub Chasers:駆潜艇
【誤】ゲームデザイン:タイ・ボンバ
コマンドマガジン第134号付録予定
【正】ゲームデザイン:マーク・シモニッチ
コマンドマガジン第135号付録予定