慶長5(1600)年9月。石田三成が率いる西軍と徳川家康が率いる東軍が関ヶ原にて相まみえる中、東北でも西軍と東軍に分かれて戦いが繰り広げられていた。「慶長出羽合戦」と呼ばれるこの戦い、西軍に属する上杉勢が東軍に属する最上領へ侵攻し、その戦いの火蓋が切って落とされたのだ。長期にわたり日本全土を巻き込むと目された「天下分け目の戦い」であったが、多くの予想に反して事態は急展開を告げる。その時、東北の上杉と最上は……!?
【付録ゲーム】
『慶長出羽合戦』(吉川龍虎)
『慶長出羽合戦』は慶長5年に起こった関ヶ原の戦いにおいて東北で発生した上杉と最上の戦いを作戦級規模のゲームとして再現した対戦型のウォーゲームです。自国領の拡大を目指す上杉勢は最上領へ侵攻し、最上勢はそれを阻止しようと死力を尽くします。本作はコマンドマガジン104号に掲載された『河越合戦』のデザイナー吉川龍虎氏による作品で、本戦ともいえる「関ヶ原の戦い」の動向もゲームの勝利に大きく影響を与えるようデザインされているゲームです。本戦で西軍の敗報を聞くや戦局は一変します。戦況に対応するスピードと判断力を要求される作品であり、テーマとしても珍しい「慶長出羽合戦」を堪能することができるでしょう。
特集は「慶長出羽合戦」に合わせた東北における当時の様子を俯瞰しながら、この戦いが上杉氏、最上氏、伊達氏にどのような影響を与えたか考察する内容になっています。その他、大木毅氏によるコラムなど充実した内容でお届けします。
ゲームスケール
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1ターン=2日
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1ヘクス=約1km
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1ユニット=武将を含む軍勢(100〜150人)
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=240分程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒216個 (15mm角)
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マップ1枚 (A1判)
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ルールブック1冊(12頁)
CONTENTS
本誌 76ページ(フルカラー)
■特集
- 上杉・最上・伊達からみる出羽国をめぐる領土拡張の動き(来栖平次郎)
- 中世日本の城砦 長谷堂城(来栖平次郎)
- 『慶長出羽合戦』リプレイ 東北の決闘(吉川龍虎)
- 『慶長出羽合戦』デザイナーズノート(吉川龍虎)
- もう一つの決戦 グスタヴ・アドルフとブライデンフェルト会戦(大木毅)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 ムツェンスクの戦い
■READ & PLAY
- フレンチ・セキガハラ Tenkatoitsu(天下統一)(山内克介)
- ランチ後はアルデンヌで会おう! Tank on Tank(倉元栄一)
- TANKS+α 追加シナリオ1(堀場亙)
- Colonial Twilight(諸岡幸治)
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- 虎の育て方(大木毅)
- ゲームから本へ 本からゲームへ(桂令夫)
- 復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ユニットよもやま物語(文/生駒望人 イラスト/速水螺旋人)
- 野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
■NEW COMERS
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