1914年に発生した第一次世界大戦。誰もがすぐに終わると楽観視したこの戦いは、戦車や飛行機、毒ガスなど、様々な兵器が投入されたことで、想像し得ない災禍となった。
1918年春、中欧同盟軍はロシア革命によって東側に余力を持てるようになったことから、西側の連合軍を打倒すべく行動を起こす。最新の兵器と戦術でもって連合側が築いた塹壕線を突破し、大勝を得ることで休戦に結びつけようと画策したのだ。一方、迎え撃つ連合軍はアメリカ参戦という大きな後ろ盾を得たことから、ドイツを屈服させるべく準備を進めていた。開戦から4年目を迎えた凄惨な殺戮劇は、新たな局面を迎えようとしていたのである。
【付録ゲーム】
『皇帝の戦争 Kaiser’s War』(ゲームデザイン:ジョセフ・ミランダ)
『皇帝の戦争』は第一次世界大戦最後の1年間を扱う対戦型の戦略級ゲームです(1919年まで延長される可能性があります)。1人が中欧同盟国を、もう1人が連合国を受け持ちます。
このゲームの核をなすのは「勝利ポイント(VP)」です。第一次世界大戦の途中から開始されるため、プレイヤーは一定数のVPをゲーム開始時から持っています。VPの高い陣営が勝利をおさめるのは当然ですが、勝利するためには増援となる部隊を編成し多くの拠点を占領、防御せねばなりません。それに必要な部隊を編成するにはVPをリソースにしてポイントを消費しなければならないのです。VPを使いすぎると勝利が遠のき、逆に使わなければ戦線は維持できなくなります。VPの消費と拠点占領のバランス、それに伴うリソース・マネージメントが問われるウォーゲームといえるでしょう。
ゲームスケール
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1ターン=2カ月
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1ヘクス=100km
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1ユニット=軍集団、軍、軍団、軍支隊、師団
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=5時間程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒240個 (13.5mm角)
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マップ1枚 (A1判)
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ルールブック1冊(20頁)
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プレイチャート2枚
CONTENTS
本誌 76ページ(フルカラー)
■特集
- ●ルーデンドルフの戦い ドイツ陸軍最後の攻勢(大木毅)
- ●Die for Tie 引き分けの為に死ぬ(山内克介)
- ●ベーブ・ルースの戦争(桂令夫)
- ●その翌年(山内克介)
- ●TANKS+α 特別編(堀場亙)
■NEXT ISSUE
- ●次号予告 ノルマンディーの切り札
■READ & PLAY
- ●誠を世に問う『慶長出羽合戦』(岩永秀明)
- ●独立戦争をこの1箱で !(桂令夫)
- ●OCSを紐解く(松浦豊)
- ●BREZHNEV'S WAR(諸岡幸治)
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●ゲームから本へ 本からゲームへ(桂令夫)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(文/生駒望人)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(なまえしゅういち)
■NEW COMERS
●新作ゲーム情報
FAQ
- ■追加塹壕線
- 【Q&A】
Q.フェイズについて特に指定がないため、規定のVPさえ消費すれば、ゲーム中どの時期でも(敵軍プレイヤーが自軍ユニットを攻撃する為のダイスを振る直前でも)塹壕線を、自軍ユニットが存在するヘクスに設置できるのか?
→ 各陣営の「動員フェイズ」にVPを消費して設置します。