1945年8月9日、日ソ中立条約を突如破棄したソ連軍は、満州及び南樺太、千島列島になだれ込んだ。数と質にまさるソ連軍を前に、関東軍を中心とする日本軍は各所で撤退を余儀なくされたのである。これにより日本は8月14日にポツダム宣言を受諾、翌日終戦勅書が発布され長きにわたる戦争に幕が降ろされたのだった。
ソ連軍の参戦により敗戦の道をたどる日本であったが、果たしてポツダム宣言を歴史通り受諾せず、そのまま抵抗を続けていたら、大陸の情勢はどこまで変化していたのだろうか? ソ連軍の蹂躙で終わるのか、または日本軍が頑強に抵抗しうるのか……!?
【付録ゲーム】
『嵐の8月 満州1945 AUGUST STORM
―The Soviet-Japanese War,1945―』(ゲームデザイン:ハビエル・ロメロ)
『嵐の8月』は、1945年にソ連軍が行った満州、樺太、千島列島(クリル諸島)への侵攻を再現した対戦型の二人用のゲームです。状況によっては戦域が北海道までおよぶ可能性もあります。
このゲームは、日本人の歴史家である長谷川毅氏の「アメリカによる原爆投下ではなく、ソ連の宣戦布告が日本を最終的に降伏させた」という提言に基づいて制作されています。ソ連軍第16軍は樺太の南半分に侵略した後、10〜14日以内に北海道に侵攻するよう命令を受けていました。『嵐の8月』では、日本の降伏が数週間遅延した可能性があったのではないかと考えています。なぜなら、当時の日本政府は守備隊が手持ちの火器で千島列島や北海道を守れると信じていたことに加えて、ソ連側には上陸作戦に必要な設備や経験が不足していると考えていたからです。果たして、ゲームでは歴史を覆す事はできるでしょうか?
また、本誌では終戦直後の様子を記載したWorld at War#57の歴史ノートを翻訳掲載。特集に合わせた『TANKS+』の追加シナリオも掲載しています。
ゲームスケール
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1ターン=2日
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1ヘクス=90km
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1ユニット=旅団、師団、軍、軍団
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=3時間程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒216個 (15mm角)
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マップ1枚 (A1判)
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ルールブック1冊(12頁)
CONTENTS
本誌 76ページ(フルカラー)
■特集
- ●日本の降伏(翻訳:待兼音次郎)
- ●ソ連遂に皇国に寇す(山内克介)
- ●Samurais of the Skyとはいかなるゲームなのか?(守屋亮介)
- ●TANKS+追加シナリオ 「TANKS+α」(堀場亙)
■NEXT ISSUE
- ●次号予告 第6軍を救出せよ!
■READ & PLAY
- ●ASL アジア大会レポート 「台風接近警報」(岩永秀明)
- ●潜望鏡深度まで艦を上げろ!(中黒靖)
- ●Fort Sumter(諸岡幸治)
- ●チットプル・アクションの新機軸!(山内克介)
- ●赤軍はトハチェフスキーの夢を見るか!?(倉元栄一)
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂令夫)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(文/生駒望人)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(なまえしゅういち)
■NEW COMERS