織田信長を本能寺で倒し、天下人としての地位を手に入れた明智光秀は、自らの地盤を固めるべく織田家臣団の中から味方につくものを探し、天下に号令を下す準備をしていた。しかし、毛利攻めで中国地方にいたはずの羽柴秀吉が信長横死の報を聞くや反転して京へと攻め上ってきたのである。
裏切り者を倒し織田信長の無念を晴らすという大義名分を得て勢いづく羽柴秀吉を、明智光秀は京への玄関口である山崎・天王山で秀吉を迎え撃つことを決心する。織田家臣団きっての「戦上手」といわれた2人の戦いは、織田信長の正位継承者が誰であるかを占う、天下分け目の「天王山」の戦いでもあった。
【付録ゲーム】
『山崎の戦い』
(ゲームデザイン:フランシス・バンダー・ミューレン)
今号の付録ゲームはフランスのメーカーHEXASIM社の『Tenkatoitsu』に入っていた1作『山崎の戦い』です。コマンドマガジン144号の付録となった『長久手の戦い』と同じシステムとルールを使用しますが、本作では特別ルールが追加されているので『長久手の戦い』とは違った戦略が必要になるでしょう。
また『Tenkatoitsu』の中で「攻城戦」ルールを唯一使用する勝龍寺城マップが登場するので、他の作品にはない戦いを体験できます。攻城戦を得意とする秀吉と地の利を活かした光秀の籠城戦の結果はプレイヤーの手に委ねられているのです。
歴史上は羽柴秀吉が大返しの勢いのまま明智光秀の軍勢を押し切った戦いとして知られていますが、明智陣営に為す術がない訳ではありません。両陣営ともに緻密な計画と戦場での部隊の運用術で状況は一変する戦いであったことは本作をプレイすれば理解できるでしょう。
歴史ノートでは明智光秀が本能寺の変から山崎の戦いで敗れるまでの様子を追いかけるものや勝龍寺城の図解を掲載しています。
ゲームスケール
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1ヘクス=200m
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1ユニット=70〜120人
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=240分程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒216個 (15mm角)
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マップ2枚 (A1判、A4判各1枚)
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チャート4枚 (A4判2枚、A5判2枚)
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ルールブック1冊(24頁)
ゲーム情報
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ルール難度:普通
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ソリテア性:普通
CONTENTS
本誌76ページ(フルカラー)
■特集
- ●リプレイ 望めば天下を(山内克介)
- ●光秀最期の12日間(来栖平次郎)
- ●中世日本の城 勝龍寺城(来栖平次郎)
- ●お城でGO! (生江秀一)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 冬戦争
■READ & PLAY
- ●テッド・レイサー熱砂の大地に立つ(松上敬)
- ●あるべき姿を取り戻す(鹿内靖)
- ●ベトナム戦争物語(岩永秀明)
- ●ビザンツの興亡(倉元栄一)
- ●PACIFIC TIDE(諸岡幸治)
■NEW COMERS
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂令夫)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●あなたの知らない(かもしれない)
- 戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS
DOWNLOAD
戦闘陣形シート&ダイス修正表示テーブル(ファイル形式:PDF、サイズ:3MB)
[2019.10.18 UPDATE!!]