太平洋戦争末期、本土決戦をも辞さない機運が広がる日本に対して、連合軍は日本本土へ続く前哨基地と捉える沖縄への上陸作戦を実施した。
1945年3月末から開始された沖縄戦は本島を中心に戦闘が繰り広げられ、5月末に第32軍の首里司令部は陥落。日本軍は撤退を開始し6月下旬には沖縄本島での組織的抵抗力を失った。そのさなか、4月16日に沖縄本島から北西9kmに位置する伊江島占領を目的とした上陸作戦が開始されていた。「伊江島の6日戦争」と伝わる、沖縄戦中でも激しい戦いがそこにはあったのだ。
【付録ゲーム】
『伊江島 1945 Last Battle: IE SHIMA,1945』
(ゲームデザイン:マイケル・リネラ)
『伊江島1945』は1945年4月16日より開始された、太平洋戦争中に起こった「インディスペンサブル作戦」を扱った対戦型のウォーゲームです。片方が攻撃側となるアメリカ軍を、もう片方が防御側である日本軍を受け持ちます。
本作は『アルンヘム強襲』などで知られる〈エリア・インパルス・システム〉を採用した作品で、Revolution Games社で2015年に発売された作品を完全日本語化したものです。激しい戦闘が繰り広げられた伊江島の戦いを本システムを利用して再現しています。
本誌では、国内では余り知られていない伊江島の戦いの歴史的背景を紹介するだけでなく、付録ゲーム『伊江島1945』のゲームデザイナーの作品群を紹介。歴史とゲームの両面からアプローチした内容です。
また、戦術級戦車戦ゲーム『TANKS+』の追加シナリオで太平洋戦争を題材にしたシナリオも紹介。掲載のシナリオに利用できるユニットを打抜駒として追加しています。
ゲームスケール
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マップ上の1cm=約200m
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1ユニット=大隊、中隊
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=120分程度
内容物(雑誌除く、付録分)
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駒120個1枚 (15mm角)
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マップ1枚 (A2判1枚)
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ルールブック1冊(12頁)
ゲーム情報
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ルール難度:低い
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ソリテア性:高い
CONTENTS
本誌72ページ(フルカラー)
■特集
- ●伊江島戦記 〜学び舎は紅く染まった〜(堀場亙)
- ●【リプレイ】 伊江島の4日戦争(堀場亙)
- ●エリア=インパルス・システムの鬼才リネラ(渡辺正裕)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 Escape to Nowhere
■READ & PLAY
- ●コレヒドール戦記:完結編(山内克介)
- ●その川、渡るか渡らざるか(岩永秀明)
- ●Nevsk(諸岡幸治)
- ●遊びの可能性無限大!!? TANK CHESS FUN SET
■SCENARIO
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂令夫)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ウォーゲーム・メカニクス(堀場亙)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●ガチャを回すな! ゲームを買え!(徳岡正肇)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS
訂正
※『伊江島 1945』に使用する付属カウンターの数値に間違いがありました。正しくは掲載のとおりです。