中国の明代(1368年から1644)に書かれ、後漢末期と魏・呉・蜀による三国時代を舞台にした歴史小説『三国志演義』。明・清の時代の中国において最も広く読まれ書物として例えられているが、日本でも多くの作家がこの世界観を舞台に魅了され熱心なファンが多いテーマのひとつだ。
魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備が天下の覇権を争う物語は、漢王朝の復興と乱れた世をまとめ平和な天下国家を築くことに理想を燃やす劉備を中心に物語が展開することが多いが、魏の曹操の視点で描かれたり、主君に仕える人物を中心に展開する物語も多く好まれている。
歴史はその人物たちがどのように活躍し名を残したのかで勝ちは決まっていく。その歴史を自らの手で紐解くことはできるのだろうか……。
【付録ゲーム】
『群雄割拠:三国志 A Story of the Three Kingdoms』
(ゲームデザイン:砂漠のキタキツネ&AMI)
『群雄割拠:三国志』は、歴史小説でもおなじみの「三国志」をテーマにした3〜4人用のボードゲームです。各々のプレイヤーが特定の群雄や勢力を操るのではなく、三国志の時代に活躍した群雄を盤面に展開し、この時代にどれだけの影響力を与えたかを得点化し勝利を競います。
登場する勢力の英傑や武将、イベントがカードに表されており、それを自分の手番で選択、盤面で部隊を展開します。展開し終えれば土地ごとに与えられた勝利得点を合計してゲーム終了時に最も多くの得点を得ているプレイヤーが勝利します。
ゲームは人数によりますが、3〜4ターンしかなく、プレイ時間が短いのが魅力のひとつです。拡張ルールなどプレイにアクセントを加えるルールも多数与えられており、短時間で何回もプレイすることも可能になっています。
誌面では付録ゲームに合わせて「歴史や戦争をテーマにしたゲーム」を特集。普段のシミュレーションゲームとは視点の異なる作品を中心にお届けします。
※クリックで拡大画像を見ることができます。
ゲームスケール
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地図上の距離=ノンスケール
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1ユニット=軍団
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プレイヤー数=3〜4人
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プレイ時間=90分以内
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒120個1枚(15mm角)
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マップ1枚(A2判1枚)
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カード6シート(1シート9枚)
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ルールブック1冊(8頁、カラー)
ゲーム情報
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ソリティア性:低い
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ルールの難易度:低い
CONTENTS
本誌84ページ(フルカラー)
■特集
- ●歴史や戦争を題材にしたボードゲーム
- ●チュートリアル・リプレイ「歴史は語り継がれる……」
- ●ヒストリーの遺伝子(岩永秀明)
- ●All Cards lead to Rome......(倉元栄一)
- ●陣取り世界大戦(じんぼただとし)
- ●ウォーゲームの原点(生江秀一)
- ●神と黄金と栄光と(山内克介)
- ●アブストラクト・シミュレーションゲーム(樽井英晃)
- ●ジェネリックなファンタジー・ウォー(徳岡正肇)
- ●ウォーゲームか? ボードゲームか?(堀場 亙)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 MUKDEN 1905
■READ & PLAY
- ●ABSOLUTE WAR!(諸岡幸治)
- ●尖閣ショウダウン20XX デザイナーズファイル(篠原史也)
■SCENARIO
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●新シミュレーションゲーム批判序説(高梨俊一)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂令夫)
- ●第一次世界大戦航空機列伝
AGE of DOGFIGHT(宮永忠将) - ●ウォーゲーム・メカニクス(堀場亙)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●ガチャを回すな! ゲームを買え!(諸岡幸治)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS