1944年10月のレイテ沖海戦により連合艦隊が事実上壊滅した日本軍に対して、米軍はフィリピン占領に向けて部隊を進めることになる。1945年2月3日から開始されたフィリピンの首都マニラでの戦いは3月まで市街戦が続き、3年に及ぶ日本軍の統治は終わりを告げることとなった。
その中、マニラ湾口に浮かぶ要塞島「コレヒドール」に立て籠もる日本軍の防衛隊を掃討すべく、米軍は2月16日から「トップサイド作戦」を開始。戦前コレヒドール島は米軍が保有する要塞島だったが、のべ4日間に及ぶ戦闘で島の支配権は日本軍から米軍に移ることになった。そして3月2日、連合軍太平洋方面総司令官のダグラス・マッカーサーはコレヒドール島に上陸し、星条旗を掲げ「帰還」を果たすことになる。
【付録ゲーム】
『コレヒドール1945 RETURN TO THE ROCK』
(ゲームデザイン:マイケル・リネラ)
『コレヒドール1945』は、日本軍が占拠するコレヒドール島に対して1945年2月16日から22日にかけて行われた、米軍の「トップサイド」作戦を再現する対戦型のゲームです。一方のプレイヤーが日本軍を、もう一方のプレイヤーが米軍を担当します。
本作は、155号に掲載された『伊江島1945』の姉妹作で、エリア・インパルス・システムを採用したマイケル・リネラ氏のデザインした作品です。エリア・インパルス・システムは数日間に及ぶ孤島の死闘のような限定された地域や空間で起こった戦いを再現するに適しており、古くは『アルンヘム強襲』で使用されたシステムで知られています。物量にまさる米軍に対して、いかしにて限られた戦力で日本軍は「孤島」を死守するか……部隊の配置や運用によって両軍ともに作戦・戦略を巡らす作品になっています。
本誌ではエリア・インパルス・システムの作品を紹介しながら、付録ゲームの歴史背景、リプレイ記事を掲載。また、155号掲載の『伊江島1945』の訂正カウンターや追加マーカー、本誌収録の『TANKS+α シナリオ』に使用する追加カウンターなども収録しています。
※クリックで拡大画像を見ることができます。
ゲームスケール
-
地図上の1インチ=約200m
-
1ユニット=連隊、中隊、大隊
-
プレイヤー数=2人
-
プレイ時間=240分程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
-
駒120個1枚(15mm角)
-
マップ1枚 (A2判1枚)
-
ルールブック1冊(16頁)
ゲーム情報
-
ソリティア性:高い
-
ルールの難易度:普通
CONTENTS
本誌84ページ(フルカラー)
■特集
- ●『散る櫻、残る櫻も散る櫻』 コレヒドール島戦記(堀場 亙)
- ●リプレイ:要塞島に死す 〜我々は如何に1週間を戦ったか〜(堀場 亙)
- ●リネラが求めたゲーム(渡辺正裕)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂 令夫)
- ●南方作戦1941(倉元栄一)
- ●モンティの賭け マーケット・ガーデン作戦(山内克介)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 群雄割拠:三国志
■READ & PLAY
- ●Pacific Subs完全日本語版制作ノート
- ●暗い夏だったね The Dark Summer(松上 敬)
- ●尖閣ショウダウン20XX デザイナーズファイル
登場艦船ノート:日本編1(篠原史也) - ●Fire in the Sky(諸岡幸治)
■SCENARIO
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●新シミュレーションゲーム批判序説(高梨俊一)
- ●第一次世界大戦航空機列伝
AGE of DOGFIGHT(宮永忠将) - ●ウォーゲーム・メカニクス(堀場 亙)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●ガチャを回すな! ゲームを買え!(徳岡正肇)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS