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リファインされた『第48装甲軍団』システム。『コルスンの戦い』に注目!

■ニュース:リファインされた『第48装甲軍団』システム。『コルスンの戦い』に注目! 「コマンド・マガジン第17号表紙」

▲第17号表紙

コマンド・マガジン第17号付録ゲーム『第48装甲軍団の死闘』は、パシフィック・リム・パブリッシング(PRP)の『48th Panzer Korps(48PK)』の日本版で、珍しいアイテムだったこともあり、すぐに売り切れとなりました。

 

1ゲーム・ターンはドイツ軍、ソ連軍それぞれのプレイヤー・ターンに分かれ、両軍プレイヤーは自分の手番中に、自由な順番に自軍ユニットの移動、戦闘を行うシステム。マルチ・インパルスをうまく利用すれば縦深突破もできますが、大胆に過ぎると前線突破もままならず、攻勢の停滞を招く……という、攻撃にも防御にもバランス感覚が求められる作品です。

 

PRPからは同じシステムを用いた『57th Panzer Korps』の出版が予定されており、Board Game Geek上のクレジットでは2010年にリリースとなっていましたが、まだ製品化には至っていないようです。

■ニュース:リファインされた『第48装甲軍団』システム。『コルスンの戦い』に注目! 「『コルスンの戦い』マップ」

▲『コルスンの戦い』マップ

実際には昨年、クリス・ハーディング・シミュレーションズ(CHS)というDTPブランドから、『Battle for Korsun』がリリースされました。コマンド・マガジン第97号付録『コルスンの戦い』のオリジナルです。システムは48PKをベースとしていますが、砲兵などの要素はオミット、英文ルールブックでわずか4ページというシンプルな内容にまとめられています。編集部の48PKファンが入手して早速プレイ、「このシステムは包囲&脱出戦に最適」とほれ込み、クリス・ハーディングにライセンスの是非を打診、快諾をいただき、電撃的に付録化が決まりました。

 

自由度の高いマルチ・インパルス・システムは、ソ連軍の縦深攻撃戦術の再現にもドイツ軍の電撃戦の再現にもマッチ。包囲、包囲からの脱出、包囲網を食い破るための突破戦と、目まぐるしく戦況が、自然に再現されます。

 

砲兵はオミットされましたが、戦闘解決は射撃の応酬、戦車、重戦車の区別など、戦術的な要素も楽しめます。ティーガーのみならず、パンター、そしてこの戦いが初陣となるIS-2など、多数の戦車が登場。壮絶な戦車戦が展開されることでしょう(パンターの強力なことといったら!)。

 

CHSからは、PRP版とは異なる「第57装甲軍団」テーマ──『Winter Storm』が発売されました。「冬の嵐」作戦です。こちらも付録化の計画が進んでいます。乞うご期待!

 

(2011/02/09更新)