今はこれで戦は終わり也。あとは快く戦うべし。
狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
豊臣秀吉の天下統一がなされた25年後。世は徳川の時代となり豊臣の命運は尽きようとしていた。慶長20年(1615)、秀吉の遺児豊臣秀頼を討ち滅ぼそうと遂に徳川家康、秀忠は大坂城に向けて大軍を差し向けた。徳川の大軍を前に豊臣の命運は既に尽きたかと思われていたが、大坂方は一縷の望みに賭けることになった。
幕府の基礎が安定していない今、大御所徳川家康を戦場で倒せば幕府は瓦解すると判断したのだ。
最後の決戦と判断した大坂方の真田幸村は、家康の本陣を目指して突撃を開始した。狙うは徳川家康の首ただひとつのみ。
第24号はシンプルなゲームシステムの中にも独自の切り口で新たな視点を与えるドナルド・ブース氏デザインの『ユキムラズ・ラスト・バトル 大坂夏の陣』です。
徳川方の前線を突破して家康を討ち、一発逆転を狙う真田幸村の賭けであった「大坂夏の陣」は、第二次世界大戦におけるドイツ軍がアントワープを占領して連合軍の補給を絶つというおよそ実現不可能な戦いであった「バルジの戦い」に酷似しているのではないかという点から生まれた作品です。西軍は歴史を覆すことができるのか、このゲームで歴史の可能性に挑戦してみて下さい。
また本誌では大坂夏の陣にちなんで真田幸村を特集。ゆかりの地をめぐるマンガや真田十勇士を世に広めた立川文庫のコラムなどの内容でお届けします。
ウォーゲーム日本史 第24号
『ユキムラズ・ラスト・バトル 大坂夏の陣』
価 格:2,800円(本体価格)+税
発売日:2014年12月20日
判 型:A4判(297x210mm)
ISBN 978-4-434-18668-4 C2321
『ユキムラズ・ラスト・バトル 大坂夏の陣』
●ゲームデザイン/ドナルド・ブース
第24号の付録『ユキムラズ・ラスト・バトル 大坂夏の陣』は、大坂夏の陣における最後の戦いと言える「天王寺口の戦い」を再現した2人用のゲームです。大御所・家康を討ち取ることで大逆転を図ろうとする西軍は、精鋭の真田幸村を中心に牢人衆が徳川の大軍に襲いかかり家康の本陣目指して突破を図ります。対する東軍は、豊富な戦力を背景に西軍の突破を防ぎながら敵の戦力を削ぎ、西軍の息の根を止めることに全力を尽くさねばなりません。
選択ルールを使用することで「真田十勇士」も登場。講談で名の知れた彼らの活躍をゲームで再現できます。
果たして西軍の突撃は家康の元まで届くことはできるのでしょうか?
●プレイマップ 1枚(A2判)
●カウンター 191個(予備カウンター含む・12.5mm)
●解説書 32頁
●ルールブック 8頁
本誌とコンポーネントはチャック付きポリ袋に封入されています。
[プレイ人数] 2人
[プレイ時間] 90〜120分程度
[ソロプレイ] 適していない
【歴史概説】
●豊臣政権の最後── 大坂夏の陣と真田幸村 ──
【歴史記事】
●大坂夏の陣 〜真田幸村紀行〜
【コラム】
●中世日本の城砦(4ページ) 大坂城