京を舞台にした市街戦をゲームで再現
ウォーゲーム日本史第12号付録は、平清盛が平氏台頭のきっかけを創った「保元・平治の乱」がテーマです。
皇族・藤原氏・平氏・源氏の各氏族が内部分裂を起こし、東軍と西軍に分かれ混迷の色を深めた2つの戦いを『新選組始末記』や『討入忠臣蔵』でおなじみの中嶋真氏のデザインで見事に再現。
敵陣営への調略や平氏・源氏それぞれが持つ戦闘修正を活かしながら展開を有利に進め勝利を目指します。歴史通りの初期配置で楽しむ「保元の乱シナリオ」と「平治の乱シナリオ」のみならず、両シナリオを連結してプレイするキャンペーンや各種バリアントも収録。ボリューム満点の作品です。
ウォーゲーム日本史 第12号
『清盛軍記 保元・平治の乱』
価 格:2,800円(本体価格)+税
発売日:2011年12月20日
判 型:A4判(297x210mm)
ISBN:978-4-434-16296-1 C2321
『清盛軍記 保元・平治の乱』
平安時代の京を舞台に、西軍・東軍が入り乱れての乱戦となるのがこの「保元・平治の乱」です。
内部分裂を起こした氏族の状況を表すために、お互いの陣営を指揮するプレイヤーは各手番でサイコロを振り自陣営で行動できる氏族を決定します。各氏族は各々の得意分野の能力が設定されているのです。
皇族なら「調略」、藤原氏なら「回復」、平氏と源氏ならば「戦闘修正」というようになっているのですが、中には他の氏族の能力を有する人物(平清盛は自身の「平氏」の能力の他に、皇族しか持たない「調略」の能力を有しています)もおり、ゲームの展開を大きく変化させるでしょう。
戦闘は京市街のみで発生し、戦力以下のサイの目を出せば相手に1ヒット与えることができます。自陣営にいる配下の部隊をうまく指揮して、市街の重要拠点を占領するか、目標の勝利得点を獲得すれば勝利となります。もちろん、ゲーム中の重要人物とも言える崇徳上皇や後白河天皇が除去されたらサドンデスでゲームは終了するので、守りもおろそかにはできないのです。
本作は「保元の乱シナリオ」と「平治の乱シナリオ」だけではなく、保元の乱とその後の状況をプレイするキャンペーンゲームや、保元の乱シナリオのバリアントとして同じ陣営(平清盛と源義朝)で協力対戦した後に、平氏と源氏に分かれて「平治の乱シナリオ」をプレイするバリアントなどが収録されています。
●マップ 1枚(A2判)
●カウンター 80個(20mm)
●解説書 28頁
●ルールブック 8頁
※本冊とコンポーネントはジップロックに封入されています。
[プレイ人数] 2人
[プレイ時間] 120分程度
[ソロプレイ] 適している
【歴史解説】
●巻頭コラム 武者ノ世ニ成リニケル也 (中嶋真)
【プレイの手引き】
●『清盛軍記 保元・平治の乱』 リプレイ:この恨みはらさでおくべきや (ウォーゲーム日本史編集部)
【歴史記事】
●保元平治士人名簿 (中嶋真)
●中世日本の城砦 (来栖平次郎)